陰部のかゆみ(女性の陰部のかゆみ)
女性にとって陰部のかゆみは何かと気になるところです。そこでこのサイトでは陰部のかゆみの原因や陰部のかゆみの治療についてまとめてみました。
女性の陰部のかゆみにはどんなの原因があるの?
女性の陰部のかゆみは、おりものによる場合が多く見られます。女性の陰部は、常に湿っていてかぶれやすい部位でもあります。
また病気が原因の外陰部のかゆみや痛みなどは、体調不良などで抵抗力が落ちてかゆくなる場合と、性行為などで感染してかゆくなる場合があります。
帯下(おりもの)による陰部のかゆみ
女性特有のおりものとかゆみに関する相談は、婦人科を訪れる女性の中で最も多いものです。特におりものは個人差があり、体臭などと同じように異常がなくても体質的に多い方も少なくありません。
女性の陰部に細菌性の膣炎や子宮頸管炎がある場合には、おりものが増えるために外陰部が常に湿った状態になりかゆみを引き起こす原因になります。
また、妊娠した場合には、分泌物が非常に多くなるために、いつでも外陰部が湿った状態になり、特に夏などは、汗といっしょになってむれると、いっそうかゆみがひどくなってしまうことがあります。
毛ジラミによる陰部のかゆみ
毛ジラミは、毛ジラミを持った人との接触によって感染します。男性女性に関わらず陰毛の毛根部に寄生し、陰毛の根もとにぴったりとくっついて寄生します。
毛ジラミに感染すると、陰毛部の皮膚を中心に外陰部にも激しいかゆみが起こります。毛に卵をうみつけ、卵がやがて、ふ化しどんどん増殖していきます。
毛ジラミは、セックスによる感染をはじめ、公衆浴場や、布団や衣服などからも感染することがあります。毛ジラミは洗ってもとることができません。
治療としては、根元から剃ってしまうか、婦人科で専用の殺虫剤で治療を行います。
カンジダ膣炎による陰部のかゆみ
カンジダというカビが女性の膣内に繁殖して起こるもので、過労や妊娠など、からだの抵抗力が弱っていたりするとかかりやすくなります。セックスにより感染する場合もあります。男性の場合は感染しても症状が出ないため、気づかず女性にうつしてしまう場合もあります。
症状は、外陰部の激しいかゆみ カッテージチーズのようなおりものが大量に出ます
治療には膣座薬と塗り薬を使用して治療します。症状は三日ほどで軽くなりますが、完治するには二週間ほどかかります。再発しやすいので、症状が軽くなったといって途中でやめずにきちんと治療しましょう。
外陰炎による陰部のかゆみ
排便や排尿後処理が不適切で不潔な状態であったり、セックス時の傷や、月経時のナプキンによる、かぶれなどから、細菌に感染し、外陰部に炎症を発症します。
症状には外陰部の激しいかゆみや痛み、かゆみで掻きすぎによる排尿時の痛みや、ただれなど進行するとおりものが増え、外陰部からウミが出ます。
治療方法は、原因となっている細菌に応じた抗生物質の服用と、外陰部に軟膏を塗ることで治療を行います。だいたい1週間で完治します。外陰部を清潔にすることは大切ですが、入浴時石鹸でごしごしこすることは逆効果です。やさし洗うようにしましょう。排便時は前から後ろに拭くようにしましょう。
トリコモナス膣炎による陰部のかゆみ
トリコモナス原虫という寄生虫の一種は本来、男性の精液や尿道に潜んでいることが多いのですが、セックスで女性に移り膣内で増殖します。ほとんどの場合はセックスによる感染ですが、まれに風呂やトイレの便座などから感染する場合もあります。
症状には外陰部の激しいかゆみ 悪臭のある、黄色いおりものが増える放っておくと、膀胱や尿道、子宮頸管に炎症がひろがることもあります。
治療方法は、まず、おりものと尿の検査をして内服薬と膣座薬を使います。約2週間で完治します。
尖圭コンジローマによる陰部のかゆみ
ヒト・パピローマ・ウイルスに感染して起こる病気です。2、3ヶ月間の潜伏期間があります。
症状は、外陰部周辺がヒリヒリしたかゆみを感じ、熱を持ったようにかゆみ、小陰唇や膣口、肛門周辺に先のとがったイボができます。イボは増えるとかたまりになり、炎症を起こし、カリフラワー状になることもあります。
かゆみなど症状が軽いうちは、軟膏や塗り薬で治療できますが、ひどくなると手術が必要になります。この病気を何度も発症すると、子宮頸ガンにかかりやすくなることもあるので、同時に子宮ガンの検診も受けておきましょう。
クラミジアによる陰部のかゆみ
性器クラミジア感染症は,クラミジアという細菌によって起こされる性感染症です。感染しても,女性の約75%,男性の約50%で何の症状も起こさないので,ほとんどの方が感染したことに気づかないことが多いです。
女性では,感染のきっかけとなった性交渉後1〜4週間で,膣の分泌物,頻尿,排尿時や性交時の痛み,骨盤痛が起きることがあります。
早く診断がつけば抗生物質で治療ができます。しかし,診断されず,治療も受けずに放置すると女性では,子宮頚管炎から骨盤炎を起こし,不妊や子宮外妊娠の原因となることがあります。女性の場合,治療されない性器クラミジア感染症の40%が骨盤炎となります。そのような骨盤炎の内,20%が不妊症となり,18%で慢性的な子宮・骨盤部の痛み,9%で子宮外妊娠が起こります。子宮外妊娠は妊婦の死因ともなりえます。
また,クラミジアに感染している女性は,感染していない女性に比べて,HIV感染者との性交渉において5倍の確率でHIVに感染してしまうことが分かっています。
淋病による陰部のかゆみ
感染後、2〜7日で症状が現れます。症状は黄色いおりものが出て、外陰部が赤くはれたり、かゆみのあることもあります。かゆみもなく感染に気づかず放置しておくと、子宮内膜炎や卵管炎、膣炎などを引き起こします。下腹部の激しい痛みや発熱を伴い不妊の原因にもなりかねません。
目に感染すると失明する恐れがあります。その他、さまざまな病気(関節炎、髄膜炎、静脈炎、咽頭炎など)を引き起こしかねない怖い病気です。
陰部感染はセックスをはじめ、キスやオーラルセックスなどでも移り、お風呂やトイレ、タオルなどを介して移ることもあります。小さい子供や抵抗力の落ちている人はかかりやすいので注意し、公衆浴場などでもじかに座らず、イスもお湯で流してから使うようにしましょう。
性病(STD)による陰部のかゆみの検査・治療
性病は病院で検査・治療をすることがベスト
ここで注意が必要なのは、かゆい部分が陰唇のかゆみ・膣のかゆみ・粘膜部分のかゆみ・陰茎部分にかゆみが有るのか、それとも硬毛の生えた部分が特にかゆいのか?です。硬毛の部分のかゆみがひどい時は、「ケジラミ」も疑って見ましょう。
陰部のかゆみの場合、多くはおりもの(帯下)を伴います。ナプキンやおりものシートのかぶれも疑って見ましょう。下着の繊維によるアレルギーも考えられます。
性感染症は、おりものや血液検査によって診断します。陰部治療には膣座薬や軟膏、内服薬または注射などを使用します。病気によっては治りにくいものや再発を繰り返すものもありますので、完治するまでに10日〜2週間、長いものでは数ヶ月程度、医師の指示に従って根気良く治療をします。
病院で検査・治療をすることがベストですが、不安だが病院へ行く時間がない人や、病院へ行くのはどうしても…という人は、自宅に居ながら匿名で検査を受けることができる郵送検診キットがあります。
≫ クラミジア郵送検診キット女性用
≫ クラミジア郵送検診キット男性用
≫ 淋病郵送検診キット女性用
≫ 淋病郵送検診キット男性用
≫ HIV(エイズウイルス)抗体チェックキット
また、性感染症に感染していることがわかったら必ずパートナーに話して検査を受けてもらう様にしましょう。仮に自分が完治しても、再び相手から感染させられてしまっては意味がありません。性感染症治療の原則は「パートナーと一緒に治療すること」です。
妊娠中の陰部のかゆみ
妊娠中にかかりやすい陰部の病気
妊娠中にかかりやすい陰部の病気にはいろいろな種類がありますが、代表的なのは腟カンジダ症とトリコモナス腟炎です。
腟カンジダ症は、陰部にできるカビの一種によって起きる病気です。妊娠前から腟の中にカンジダがいることが多いのですが、妊娠とともに腟の中が酸性になると症状が出てくることが多いのです。おから状の白いポロポロとしたおりものが出たり、外陰部にひどいかゆみが起きます。胎児ちゃんには影響しませんし、出産までに治療がすめば、自然分娩も問題なくできます。
トリコモナス腟炎は、トリコモナス原虫によって起きる陰部の病気で黄色い膿状のおりものが出ますが、2週間ほどの治療で治ります。腟炎が起きたら早めに治療して、お産までには赤ちゃんが通る産道をきれいにしておいてあげましょう。